岩柱のセリフ、 これ本当は獪岳に思っている&言いたいことなんだろうなぁ。 鬼を連れている炭治郎は鬼を引き込んだ獪岳と重なって見えているだろうな (岩柱盲目だけど)
盲目の岩柱が 「ああ……なんというみすぼらしい子供だ」 と 言っているの、炭治郎の外見の事じゃなくて、
行い(鬼を連れている、たぶん人も食べさせている、自分の為に鬼を引き込み人を襲わせている、……と思っているのだろう)とか その(自分の中で見た)行いからみた性根の事なんだろうな。
岩柱の中ではこの時点では「炭治郎=獪岳」なんだろうと思う。
と、
日記したの記事で書いて気づいたけど、
善逸も鬼入りの箱を背負っている炭治郎を初めて見た時、 きっと 炭治郎に獪岳と重ねて見ていたと思う。
―――解説―――
なんで獪岳が鬼を引き込んだことを全いつが知っていると思うかというと
善逸は育てのじいちゃんに拾われてきたのが 獪岳より後なのと 獪岳は霹靂一閃だけ使えないこと、 善逸は眠っていないときの自分も霹靂一閃だけはつかえることを知っている、 他の技をどんなに練習しても使えない、 などから
たぶん、善逸は自分が獪岳の為に拾われてきたことを知っていると思う。 最初は言われていないと思うけど、 順番的にと獪岳が霹靂一閃を使えないことを知っているのと 育てじいちゃんへ「俺じいちゃんが好きだよ、俺の事拾って育ててきてくれたし」と好意と理由を伝えながら「跡継ぎが欲しかっだけかも知んないけどさ」と言っている。
この冷静な後半をつけ足さないとならない心情を考えると、たぶん全面的に好意や同情で拾われてきたとは思っていない。
好意や同情じゃなく、相手にも利点があって拾ってきた、 しかしその利点には獪岳という存在があるので善逸を拾ってくる必要はない、 なのに拾ってくれたなら善逸個人に対する同情や優しさだと判断しそうなものなのにさっきの言葉後半を着ける子なので、
自分を拾ってきたのは「意味と目的がある」 「しかしその意味と目的にかなう獪岳という跡継ぎがいるのに拾ってきた」 「獪岳は霹靂一閃を使えない」 「自分は先にいた兄弟子の使えない部分を補うために拾われてきた補佐」
ととらえているんだと思う。
そう、当人がとらえているのと、 じいちゃんも霹靂一閃の使えない獪岳を跡継ぎから外さないこと、 外せない理由があること を察していたんだと思う、耳で。
で、それでいて じいちゃんは 霹靂一閃だけ使える善逸 霹靂一閃だけ使えない獪岳で 二人で一つの跡継ぎになれって言ってただろうから
最終的には獪岳が「孤児院の寺に“何らかの理由があって”鬼を引き込んだ過去がある」こと 御屋形様から聞いて育てになお名乗り出ただろうじいちゃんは 獪岳の補佐になる気がちゃんとある、相方の補佐になる覚悟と努力がある(どんなに相方予定当人に出て行けと言われても残り続け文句も言わない)方の善逸に言っておいたと思うんだよね、 覚悟を問うためと、 獪岳が鬼を引き込むような過去を持つ子でも相方になってくれるかという覚悟を問うためと、 (ダメだったら二人で人柱になれない) もし獪岳が似たことをしたら じいちゃんは腹を掻っ捌くから、 兄弟子である獪岳を止めてくれるように頼むために。
――解説終了――
で、鬼を背負った炭治郎に鬼を引き込んだ過去をもつ獪岳を重ねて見ていた善逸は
炭治郎の 「あれは俺の命よりも大切なものが入っていたんだぞ」
という言葉を聞いて
「ああ、きっと獪岳の命よりも大切な人が鬼だったんだろう」
と思ったんだろうと思う。
どんな鬼が入っているのか知らない善逸は 伊之助にボコボコになりながらそれでも鬼入りの箱をかばうのは
炭治郎の心が誰よりも優しい音だった、というのもあるのだろうけれど、
きっと“鬼を引き込んだ”獪岳が引き込んだというのも事情があるのだろう、 鬼が獪岳にとって獪岳の命よりも大切だったのだろう、
炭治郎の鬼と 獪岳の鬼を
炭治郎の事情と 獪岳の事情を
重ねて見ていたと思う。
だからボコボコにされてもかばっていたんだと思う。
どんなに裏切られても、相手が嘘をついているときの音でも (どんな嘘かは分からない) それでも信じたい相手を信じる善逸は 炭治郎の「俺の命よりも大切」という本当の音も聞こえた、 常に不満を持っている(原因までは音にならない)獪岳の音も聞こえた。
長くなるから省略するけど、
炭治郎を信じたい、 炭治郎の連れている鬼は良い鬼だと信じたい、
それは獪岳を重ねて見ていたと思う。
獪岳を信じたい、 どんなに嫌われていてもそれと獪岳が鬼を引き込んだことは別 どんなに嫌われていても自分が相手を信じるかどうかはべつ、 獪岳を信じたい、獪岳が鬼を引き込んだことは、きっと 「炭治郎のようにどうしようもない理由だったのだと」
炭治郎の箱をかばうことで 鬼を連れているけれど誰より優しい音の炭治郎を信じることで 炭治郎のように鬼を引き込んだという獪岳を信じたいという気持ちを貫きたかったんだろうと思う。 |
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